骨盤底領域疾患(直腸肛門疾患・骨盤臓器脱)の徹底解説

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痔ろう癌とは

・複雑痔ろうを長年放置すると、ときに癌化することがある。

・痔ろう癌になってしまったら、手術で肛門と直腸を取り除くしかない。

・痔ろうのうちに必ず手術で治しておいたほうがよい。



複雑痔ろう(特にIII型痔ろう・IV型痔ろう)を何年も放置しておくと、ときに命にかかわることがある。



「気にならないから」といって痔ろうを長期間放置しておくと、ある時期から痛みが増してきたり、ゼリー状の分泌物が出現することがある。

この場合、痔ろうが癌化している可能性がある。




痔ろう癌になってしまったら、点線の範囲内にある領域(肛門と直腸および癌化した痔ろう)をすべて切除して、永久人工肛門をつくる大手術が必要になる(直腸切断術)。




(解説)

複雑痔ろうは、まれに癌化することが知られています。

特にIII型痔ろうやIV型痔ろうといった、「深くて複雑な痔ろう」の場合には注意が必要です。

痔ろうがあるけどずっと変化もないし、特に気にならないから」といって長年痔ろうを放置しておくと、ある時期からだんだん痛みを増してきたり、ゼリー状の分泌物が出てくることがあります。
この場合、痔ろうが癌化している可能性があります。

痔ろう癌になってしまったら、治療は大変です。
手術は肛門近くの直腸がんの手術と同じで、直腸切断術という大手術が必要になります。
肛門と直腸を大きく取り除き、一生人工肛門を余儀なくされてしまうのです。

ですから、痔ろうを疑う症状(膿が出る、腫れる、痛むなど)がある方の場合には、早目に肛門科を受診して正しい診断・治療を受けておくことをお勧めします。


また、何回手術しても治らず再発を繰り返す痔ろうの場合にも、この痔ろう癌がかくれていることがあります。



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