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痔核根治手術後に起こる「腫れ」について その1:軽い腫れ



痔核根治手術の術後には、狭窄、再発、大量出血、腫れなどいろいろなトラブルが起こる可能性がある。
これらのトラブルの多く(狭窄、再発、大量出血など)は、技量の向上によって発生を限りなく0に近づけていくことができる。

いっぽうここで論じる「腫れ」の問題は、他のトラブルと違って、なかなか0に近づいていくという感じにはならない。
(もちろん昔と比べるとだいぶ発生頻度は減ってきているのだが)

痔核根治手術を日常的に手掛けている肛門科の医師は、たびたびこの「術後の腫れ」に遭遇していると言っていいと思う。
(参考:術後に起こりうるトラブル3 (腫れ)


私個人のこれまでの経験から、痔核根治手術後の腫れには二種類あると考えている。
わたしはこの術後の腫れを、勝手に「軽い腫れ」と「ブリブリ腫れ」というふうに分類している。


なお、ここに記載してあるトラブルは、痔核根治手術(けっさつ切除術)についての記載である。

最近では痔核根治手術(けっさつ切除術)をほとんど行わず、大半の痔核をジオンで治療する施設もかなり多くなってきている。
このジオンを使えば、痛み・大量出血・難治創といった問題は劇的に改善するが、狭窄や腫れという問題はジオンでも起こる可能性があり、再発率は痔核根治手術よりかなり高くなる。



 (1)軽い腫れ

痔核術後の腫れ1術後に皮膚の一部が軽く腫れる程度で、それほど痛みもなく、経過を見ていれば(大半が)自然軽快するものを「軽い腫れ」と呼んでいる。

この「軽い腫れ」の多くは、痔核を切除した傷のふちに起こる一時的なものである。

この腫れは予想外におこる。

この手の腫れは色々工夫してどんなにがんばっても、0にはならない(腫れないように切りすぎると狭窄の恐れが生じる)。

さらにどんなに上手な医師がやっても少々の腫れは起こりうるので、ある程度不可抗力に近い面もあると考えている。

この手の腫れは、手術の刺激による反応なので、一か月くらい様子を見ていれば自然に軽快することが多い。
どうしても気になる人だけ、外来で局所麻酔で簡単に切除してきれいにすることができる。





痔核根治手術後に起こる「腫れ」について その2:ブリブリ腫れ に続く

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