骨盤底領域疾患(直腸肛門疾患・骨盤臓器脱)の徹底解説
 
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最低の失敗パターンに陥らないためにどうしているか


前側方の低位筋間(IIL型)痔ろうの手術で、「これだけはやってはいけない」とわれわれが考えている最低の失敗パターンがある。

それは、括約筋温存術をやろうとして、瘻管をくりぬいたあとに大穴をつくってしまい、入り口を縫合閉鎖できなくなって結局切開開放してしまうパターンである(参照)。

肛門科の十分な訓練を積んだ医師が手術を手がけた場合には、まずこんなミスはしない。


痔ろうの瘻管の状態は、人によって千差万別である。
肛門科の手術を手がける医師は、瘻管の状態を正しく見極めて、それに応じた最適の術式を選択しなければならない。

その見極めができず、正確な瘻管切除もできない場合、この手の失敗に陥るわけである。

この「くりぬき失敗大穴パターン」では、瘻管を周囲の組織といっしょに根こそぎとってしまっているので、大きな穴ができて肛門に最大級のダメージを与えることになってしまう。


括約筋温存術は、訓練を積んだ術者が正しく見極めて正確な手術を行うのであれば、たしかに最善の選択肢のひとつとなりうる。
順調に経過した温存術は、(高い再発率を別とすれば)治りも早くて痛みも少ないわけだから。

でもそうでない場合には、ここで述べたような失敗を引き起こす恐れがあるわけである。


だからわれわれの施設では、初心者が前側方IIL型痔ろうの手術を行う場合には、まずシートン法を習得させる方針になっている。

シートン法はこの手の失敗を防止するのにも役立っているわけである。



今も昔も大腸肛門科学会における重要テーマでありつづけている関西の肛門科の先生方の業績と、われわれがシートン法を導入したいきさつ実際やってみると、シートン法は思っていたより好印象だった最低の失敗パターンに陥らないためにどうしているか


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