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肛門科で手術を勧められていますが、本当に手術は必要?(痔核・痔ろう・裂肛)



これは病気の種類によって方針が異なります。
肛門科の三大疾患(痔核・痔ろう・裂肛)について、われわれの考えを説明します。



・痔核

痔核の場合、手術するかどうかはあくまでも本人の希望を重視します。

小さい痔核や、たまに脱出する痔核であっても、本人が気にして切除を希望される場合には手術を行います。

逆に大きい痔核や出っぱなしの痔核あっても、本人が気にしてないなら手術せずに様子を見ます。
この場合、いずれ症状が気になりだしてから手術しても問題ありません。


・痔ろう

痔ろうの場合には、痔核とは事情が異なります。

痔ろうがある人の場合、体調に応じて腫れたり軽快したりを繰り返すことはよくあることです。

これをそのまま長期間放置しておいても治る見込みはありません。逆に痔ろうが枝分かれして複雑化したり、最悪の場合癌化する可能性もあるので、痔ろうが見つかった場合には全員に手術を勧めています。


・裂肛

裂肛の場合、手術するかどうか悩んで「行ったりきたり」する人が多いような印象を受けます。

裂肛の痛みや出血で長年苦しんでいた方が、手術を受けようと決心して病院を受診したとします。
手術の予約を入れて、手術までの期間につなぎで処方された軟膏を使っていると、一時的に楽になることがよくあります。
そうすると「楽になったから、やっぱり手術はやめよう」と考えて、手術をキャンセルするわけです。

裂肛は切れたり治ったりを繰り返すと、「瘢痕化(はんこんか)」という現象が起こってだんだん硬くなり、いずれ肛門が狭くなってきます(肛門狭窄)。

狭くならない段階で手術しておけば簡単に治ったはずのものが、狭くなってしまったために余計に治療が大変になったというケースがよくあるのです。
しかもその間何ヶ月も何年も苦しんで、費やされた通院の時間と薬代が無駄になるわけです。

肛門科を専門としている医師は、膨大な数の裂肛の症例を経験してきています。ですから、診察した時点で今後どういう経過をたどるか大体予想できます。

ですから、医師が患者さんに裂肛の手術を勧めた場合、医師は「放置しても治らない。手術しないと将来よけい大変になる」と判断しているのです。



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