骨盤底領域疾患(直腸肛門疾患・骨盤臓器脱)の徹底解説

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直腸脱の手術:硬化療法

・中国では以前から行われている方法。

・日本ではまだ健康保険の適応となっていない。


脱出する直腸の粘膜下に、「ジオン」という硬化剤を注射する。


ジオンを少しずつ、何十箇所にも分けて広範囲に打っていく。


注射が終わったら、脱出している直腸を押し込んで元の位置に戻す。


注射した場所をマッサージして、薬液を拡散させる。


肛門周囲に特殊な繊維を通し、正常の締まりに近づけることで再発を予防することもある。
(ティールシュ法)




ジオンが硬化して、直腸が周囲に固定されて脱出しなくなる。



・硬化療法の長所

全身麻酔が不要。
中国では以前から行われている方法。

うまくいけば、切らずに注射だけで治すことが可能となると考えられている。


・硬化療法の短所

日本ではまだ実績がない方法で、健康保険の適応となっていない。




(解説)

この直腸脱に対する硬化療法は、中国では一般的に行われている方法です。

中国で痔核の治療に使われている「消痔霊」という注射薬がありまして、中国ではこの薬を直腸脱の治療にも用いているわけです。

脱出する直腸の粘膜下に打って炎症を起こさせて、直腸を固定して脱出しないようにすることができます。

日本ではこの消痔霊と同様の薬が「ジオン」として、痔核の治療として数年前から用いられています。

中国では消痔霊を直腸脱にも用いているのだから、当然ジオンも直腸脱に効果があると考えられるのですが、まだ健康保険の認可が下りていない状況です。



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