骨盤底領域疾患(直腸肛門疾患・骨盤臓器脱)の徹底解説
 
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大腸肛門科の術後:しょっちゅう来る人と来ない人


肛門科の手術を行ったら、それで終了ではない。

肛門科の手術を行った場合、傷が完治するには通常一か月半〜二か月くらいかかる。
大きな手術であれば、三か月かかることも珍しくない。

術後は傷が完治するまで、定期的に通院してもらう必要がある。

軽症の病気で、術後もトラブルの起こる可能性が低い人であれば、治ってきたら通院間隔は長くする。
いっぽう重症の病気で、術後も慎重に見張っていないとトラブルが起こりそうな人であれば、頻繁に通院してもらう必要がある。


私の勤務している大腸肛門科は忙しい。
毎日新患も多数訪れるし、内視鏡検査や日帰り手術もやらなくてはいけないので、すべての術後患者さんを頻繁に通院させてしまうと外来がパンクしてしまう。

だから、トラブルが起こらない範囲で、一人当たりの通院回数をなるべく減らすのが腕の見せどころになってくる。

「次は一週間後に来てください」とか、「三週間後でいいですよ」というのは、適当に言っているのではない。
外来を受診してくる再診患者数が増えすぎないように、それなりに計算したうえで言っているのである。


すべての患者さんが、こちらの言ったとおりに通院してくれれば理想的である。
でも、そんなふうにうまくいかないこともたびたびである。


心配症で、しょっちゅう通院しなければ気が済まない人がいる。

「次は三週間後でいいですよ」と言ったはずなのに、翌日も「ちょっと見てもらおうと思って・・・」などといいつつ受診してくる。
「何かあったんですか?」といっても、「別に何もないんですが、ただ心配で・・・」と言われてしまう。
忙しくない時間帯なら別にかまわないが、戦場のように忙しい時に来られるとちょっと困ってしまう。

私の勤務している大腸肛門科は予約制ではないので、患者さんはいつでも受診したくなったら受診できる。

受診制限をするわけにもいかないし、保険診療をやっている以上料金を変えることもできないので、「ほんとに次は三週間後でいいですからね!」と念を押すくらいしかこちらができることはない。
(そしてまた二日後に来たりする・・・)

院内にも「受診は必要最小限でお願いします」の張り紙をあちこちに貼っているのだが、どれくらい効果があるのかわからない。



いっぽう、マメに通院するように言っても、全然来ない人もいる。

大腸肛門科の手術を行ったあとは、慎重に経過観察をしなければならないケースが存在する。
特に3型や4型の複雑痔ろうの手術を行った場合、きちんと経過観察しないと思わしくない経過をたどることがある。

マメに通院する必要があるのに、退院後1回通院しただけで全然来なくなってしまう人がいる。

「どこか他の病院に行ったのかな?」と思っていたら、半年後くらいに不意に現れる。

「しばらく来なかったけど、どうしてたんですか?」と聞くと、「調子が良かったのでほっといた」という豪快な答えが返ってきたりする。

おそるおそる傷をチェックしてみると、幸運なことにほとんどの人は治ってしまっているのであった。


・・・特にオチはないけれど、ひとつだけ。

「術後は医師に言われたとおりに受診しましょうよ・・・ねっ!」



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