骨盤底領域疾患(直腸肛門疾患・骨盤臓器脱)の徹底解説
 
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その他の肛門科の手術後に起こりうる合併症について



肛門科の手術を受けた後に起こりうるその他の合併症としては、皮膚のかゆみ、創感染、膿がでる、便意がしきりにある、残便感・・・
などがあります。



・皮膚のかゆみ

痔の術後には傷から体液が分泌され、これが皮膚に付着してかぶれを生じてかゆみが起こります。
また、術後に使用する軟膏でかゆみを起こす人もいます。

かゆみを訴える場合には、まず軟膏の使用を中止します。
また、創をまめに洗浄して、清潔に保つようにします。

かぶれが強くかゆみがひどい場合には、かぶれ止めの塗り薬を処方することもあります。


・創感染

他項目で説明した「難治創」が続くと、そこから細菌が入って肛門周囲膿瘍になったり、痔ろうになることがあります。

この創感染が起こってしまったら、痔ろうと同じような処置が必要となるケースが多いです。
膿がたまっていたら切開して膿を出し、痔ろうのようにトンネルができた場合には痔ろうと同じ手術を行います。


・膿がでる?

これは合併症ではないのですが、合併症と思っている人がけっこう多いのでここで説明します。

痔ろうの術後に、「手術したのにまだ膿がでる」と訴える方がときどきいます。

痔ろうの手術に限らず、肛門の手術を受けた後には傷ができ、この傷から絶えず体液が分泌されています。
この体液が腸の中にいる大腸菌と反応すると、膿のような粘液になります。
痔ろうの術後の傷は比較的大きくなりがちなので、体液の分泌が多くなりこのように感じる方が多くなります。

この粘液はまめに洗浄して清潔に保てば特に問題はなく、創が治癒するにしたがって出なくなるので心配はいりません。


・便意がしきりにある。残便感がある。

これも痔の術後に多い訴えのひとつですが、合併症が起こっているわけではありません。

肛門科の手術を行ったあとは、切ったあとの傷や縫った部位ができます。
これが刺激となって、便意がしきりに起こったり、残便感を感じたりするのです。

この症状は傷が治るにつれて消失していき、治癒するころには正常の感覚に戻るので心配ありません。



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