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楽な大腸内視鏡検査が受けたいです。どこに行けばいいの?



大腸内視鏡検査が楽に受けられるかどうかは、ほとんど医師の技術だけで決まります。
器械の新しさとか、病院の大きさとかは関係ありません。

楽な大腸内視鏡検査を行っている医師は、「無送気軸保持短縮挿入法」「直線的挿入法」「ストレート法」「無痛大腸内視鏡」・・・といった言葉を目安にして探すとよいと思います。

また、大腸内視鏡挿入法について書かれてあるブログやホームページを探して、その医師が勤務している病院に行くのもよい方法だと思います。




大腸内視鏡検査は、医師の技術によって苦痛の程度がまったく異なる検査です。

大腸内視鏡の挿入法には、大きく分けて「ループ挿入法」と、一部の施設で行われている「無送気軸保持短縮挿入法」の二つがあります。

このうち、大半の病院で行われているのがループ挿入法です。
このループ挿入法が広く行われている理由は、「ひととおりできるようになるまでに、無送気軸保持短縮挿入法ほどの修練期間を要さず」、しかも「挿入が短時間で終わることが多いので、たくさんの検査を処理するのに好都合」という二点にあります。
(もちろんループ挿入法でも、達人の域に達するには長い修練期間を要するのですが)

ループ挿入法は、カメラを押し込んで腸管をつっぱらせることが多い挿入法です。
その分腸に負担がかかって痛みを生じるリスクが高くなるため、強い鎮静剤で完全に寝かせてから検査を行う病院が多くなります。


無送気軸保持短縮挿入法の長所と短所は、ループ挿入法の逆です。
この挿入法はひととおりできるようになるまでにかなりの修練を要し、検査に要する時間もループ挿入法より長くなることがしばしばあります。
そのかわり、楽で安全な検査を受けられる可能性が圧倒的に高くなるという長所があります。

無送気軸保持短縮挿入法は、どこの病院でも受けられる検査ではありません。この方法を一定レベルまで習得するにはかなりの修練を要するので、この挿入法で大腸内視鏡検査を行っている医師は少数派です。
わたしの場合、この挿入法をある程度習得できたと確信できるようになるまでに、毎年1000例以上の経験を積んでも3〜4年の期間を要しました。


ループ挿入法と無送気軸保持短縮挿入法の間には、どちらがすぐれた検査法かという論争が以前からあります。

たしかにどちらの検査法も一長一短あるのですが、もし自分が大腸内視鏡検査を受けるとしたら、間違いなく無送気軸保持短縮挿入法ができる医師にお願いすると思います。
短時間で終わっても痛みを生じやすい検査より、多少時間がかかってもいいから楽で痛くない検査を受けたいからです。
(私はかつてループ挿入法と無送気軸保持短縮挿入法で、それぞれ一回ずつ大腸内視鏡検査をうけたことがあるのです。)


では、楽な大腸内視鏡検査を行っている医師はどうやって探せばよいのでしょうか?

まずは、「無送気軸保持短縮挿入法」「直線的挿入法」「ストレート法」「無痛大腸内視鏡」というキーワードを手掛かりにして探すという方法があります。
このような表現をしている医師であれば、苦痛の少ない大腸内視鏡検査を受けられる可能性が高いです。

また、大腸内視鏡の挿入法について書いてあるブログやホームページがいくつかあります。
私はこれらのサイトの管理者を何人か知っており、一緒に働いたこともあるのですが、みなエキスパートの名にふさわしい素晴らしい技術を持っています。
彼らのサイトをよく読むとわかるのですが、みな大変な苦労をして長年の修行を続けた末に、現在の技術を確立しています。

そういうこだわりを持った医師の管理しているサイトを探して、その医師が勤務している病院に行くのもよい方法だと思います。



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