骨盤底領域疾患(直腸肛門疾患・骨盤臓器脱)の徹底解説

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粘液分泌+接触によるかぶれ

・腸から分泌された粘液が、肛門周囲に付着してかぶれを生じる。
・かぶれの原因としてはもっとも多いタイプ。


大腸から分泌された粘液は、肛門から少しずつにじみ出して皮膚にかぶれを生じる。

こすったり、セッケン等の接触による刺激で悪化する。

大腸の炎症で粘液分泌が増えたためにかぶれが起こっていることもある。


・治療と生活上の注意

付着した粘液を洗い落とすのが重要。
排便後は濡らしたペーパーで拭くか、ウォシュレットなどで洗浄してペーパーで軽く水気をふきとる(紙でゴシゴシこするとかえってかゆくなる)。

排便後は紙で拭くだけではだめ。
粘液が肛門周囲によけいに広がるので、かぶれは改善しない。

肛門周囲にセッケンをつけない。
入浴時には、肛門周囲はお湯洗いのみ。

コーヒー、酒、刺激物、乳製品などが原因となっていることもあるので、過剰な摂取をひかえる。

はじめはステロイド入りの軟膏を使用し、徐々に弱いものに替えていくことが多い。




(解説)

「肛門のかゆみ」で肛門科を受診される方は非常に多いです。

原因の多くは、この「粘液分泌+接触」によるものです。

多くの方は「洗い方が足りないからかゆいのだろう」と考えて、セッケンをたくさんつけて熱心に洗うのですが、これは逆効果になることが多いです。

「処方された塗り薬をつける」+「紙でゴシゴシこすらずセッケンもつけない」+「排便後に粘液を洗い落とす」。
この3点セットでほとんどの方は症状が改善してきます。

また、潰瘍性大腸炎直腸炎などの腸の炎症が起こっている場合には、これが原因で粘液分泌が増えている可能性もあります。
この場合大腸内視鏡検査で正しい診断をつけておく必要があります。



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