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8 肛門外科は10年つとめて一人前


はじめは2年間限定で辻仲病院にて勉強させていただく予定だったが、大腸肛門科の領域は奥が深く、2年ではまだ駆け出しにもなれないことがわかった。

自分が辻仲病院に来た時、院長にはじめに言われた言葉が、「大腸肛門外科医は10年つとめて一人前」という言葉。

何気なく言われたので、院長は覚えておられないかもしれないが、これは自分にとっては重要な道しるべとなる一言だった。

はじめは、「本当に10年も必要なのだろうか?」と思っていたが、もうじき大腸肛門外科を専攻して10年になろうとしている今ではその言葉は本当だと断言できる。
考えてみれば、外科系のどの分野でも一人前になるには10年かかるではないか。


医師が一人前になるには時間がかかる。特に手術を生業とする外科系の医師はそうだ。

肛門科の手術は比較的わかりやすいものが多く、しかも普通は命にかかわらないので、一見とっつきやすいように思えるかもしれない。

たしかに素人目には、肛門科の手術の多くは表面だけ真似をするのなら、1〜2年でなんとかなるのでは?と思ってしまうことがある。
でも実際にやってみると、「これは大いなる誤解だ」ということをすぐに思い知らされることになる。


肛門科の手術に限らず、どの領域の手術にも「落とし穴」がある。

手術書には、手術の手順が詳しく書かれている。
でも手術にまつわる落とし穴については、ほとんど書かれていないことも多い。

もし手術書に落とし穴について書かれてあったとしても、「自分には関係ないだろう」と思ってしまう。
「自分だけは交通事故にあわないだろう」と思っているのと一緒である。

経験がほとんどない頃には、どこに落とし穴があるのか皆目わからない。
落とし穴に気づいても、どのように避けたらいいのかわからない。
そして落とし穴に落ちたらどうしたらいいかも分からない。

その落とし穴の対処方法をひととおり身につけるだけでも、専門病院で数年の修行が必要だ。
(少なくとも自分の場合はそうだった)

さらにそこから成績を高水準で安定させるための手法を習得し、「このやり方でいいのだ!」と自分なりに確信するにはもっと時間がかかる。

そのうえ術後数年たってから起こるような合併症もあるので、それを経験して自分にフィードバックするには当然それ以上の年月を要することになる。



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