骨盤底領域疾患(直腸肛門疾患・骨盤臓器脱)の徹底解説
 
 よくわかる大腸肛門科 HOME病気を診断Q and Aプロフィール
 直腸肛門の病気直腸脱直腸瘤痔核痔ろう・膿瘍裂肛・狭窄
 骨盤臓器脱TVM手術メッシュを使わない手術保存的治療
 大腸内視鏡検査無痛大腸内視鏡検査大腸ポリープ・大腸がん
 全国最大級の大腸肛門科・骨盤底外科専門病院 辻仲病院柏の葉(柏市)



7 俺は井の中の蛙だった


さらに全国のあちこちで土曜日に開催される、大腸肛門科関係の専門家が集まる研究会や懇談会にも、時間が許す限り参加してきた。

東京、横浜、仙台、名古屋、大阪、広島、金沢など、全国主要都市で開催される会にはほとんど参加したと思う。

どこの会場でも、自分の父親と変わらない年齢の医師たちが熱い議論を繰り広げている。
これほどの大ベテランたちを悩ませ続け、本気にさせるとは、肛門科とはなんと奥の深い領域なのだろう・・・


勉強や学会活動も相当たくさんやってきた。


まずは外科臨床雑誌の大腸肛門科関係のバックナンバーなどを数十冊、自分が入手できる限り買い集めて読破していった。

日本語の文献で読むものがなくなってしまったら、今度は洋書の百科事典のような分厚さの大腸肛門科専門誌も買い集め、5冊ほど読破した。

これらの得た知識を、テーマ別にコンピュータに記録していった。現在では疾患別のフォルダが100以上になってしまい、検索に苦労するほどになってしまった。


臨床を続けていくと、いろいろな疑問が生じるようになり、おのずと研究テーマが決まっていくものである。

当時の自分は痔ろうが一番難しい疾患だと感じていたので、自分の研究テーマを痔ろうとすることに決めた。
(ちなみに現在では、痔ろうに限らず痔核裂肛も、肛門科の疾患はみな難しいと思っている。)

痔ろうの過去6000例以上の手術結果を解析して最善の術式を追求し、さらに成績を向上させるためにいろいろな工夫を積み重ねてきた。更に大腸肛門関係の膨大な英語論文を読破し、知識を蓄積していった。

これらの成果を大腸肛門病学会のシンポジウムでほぼ毎年発表し、国際学会にも毎年のように参加して発表させていただいた。

これまでの頑張りを院長に認めていただけたのだろうか、現在までに約200例の深部複雑痔ろう(III型痔ろう・IV型痔ろう)の術者を経験させていただいた。
さらに現在までに、入院手術と日帰り手術を合わせて約5000例の大腸肛門科領域の手術を、術者として経験させていただいた。

自分と同世代の医師に限定するならば、おそらく国内でこれだけ多くの大腸肛門科手術を術者として経験している者はまずいないのではないかと思う。
本当に本当にありがたいことである。


同世代で大腸肛門科の領域をこれだけ勉強している奴はそうそういないだろう!と思っていたが、あるとき高野山病院の高野山博先生(仮名)の理事長室を訪問して圧倒された。

理事長室の壁一面を埋め尽くす、大腸肛門関係の論文、専門書、学会誌・・・さらに私費を投じて医学書や論文専門の図書室まで作り、専属の秘書を置いている。

相手は日本を代表する偉大な大腸肛門科外科医であり、自分の父親くらいの年齢だとはいえ、この蓄積された勉強量の凄さははいったい・・・


俺はまだまだ甘い。
自分は井の中の蛙であったことを恥じた。



1 なぜ大腸肛門科をやっているのか2 これは俺がやりたい大腸内視鏡検査ではない!3 目からうろこ(その1) 大腸内視鏡検査4 目からうろこ(その2) 肛門科手術5 大腸肛門科を一生の仕事とすることに決めた6 大腸内視鏡検査と肛門科手術の修行に没頭する7 俺は井の中の蛙だった8 肛門外科は10年つとめて一人前9 医師の教育について10 そして現在へ・・・


よくわかる大腸肛門科委員会・会長の小部屋へ戻る





 よくわかる大腸・肛門科 HOMEへ

症状から病気を診断肛門科を受診しよう疑問を解決プロフィールリンク
大腸内視鏡検査・大腸の病気 (大腸内視鏡検査大腸ポリープ便潜血・・・)
肛門科の病気 (痔核痔ろう・肛門周囲膿瘍裂肛直腸脱直腸瘤・・・)