骨盤底領域疾患(直腸肛門疾患・骨盤臓器脱)の徹底解説
 
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慢性裂肛の手術

・あまり狭くなっていない慢性裂肛には、この裂肛切除+側方内括約筋切開術が行われる。

・この方法は慢性裂肛の手術として、もっとも広く行われている。


この手術は、肛門がそれほど狭くなっていない慢性裂肛に行われる。


裂肛・皮垂・肛門ポリープを切除し、治りやすい形に整える。(ドレナージ形成)


裂肛では内括約筋の緊張が異常に強くなっていることが多い。
この緊張が強いままだと裂肛が治らないため、これを元にもどす必要がある。

肛門の側方からわずかに切れ目を入れてストレッチを行う。
(側方内括約筋切開術:LSIS)

この操作で過剰な肛門括約筋の緊張が正常に戻り、裂肛が治ってゆく。




(解説)

慢性裂肛の手術について示します。(裂肛切除+側方内括約筋切開術)

この手術は、肛門がそれほど狭くなっていない裂肛に行われます(参考:裂肛の重症度と治療方針)。

慢性の裂肛は深いポケットのようになっており、治りにくい形になっています。
そのために裂肛を治りやすい形に整えてあげる必要があります(ドレナージ形成といいます)。

さらに裂肛の人は肛門の緊張が異常に強くなっている場合が多く、この緊張を正常の状態に戻さなければ裂肛が治りません

肛門の側方からわずかに切れ目を入れてストレッチすることで、緊張を正常に戻します。
この操作を側方内括約筋切開術(LSIS)といいます。

「きつすぎず、ゆるすぎず」という手ごろな広げ具合で治すには経験が必要です。

ストレッチされた肛門は、術後にはちょうど良いくらいのしまりになります。我々の場合、治った後に肛門がゆるくなったと訴える方はまずいません。

手術すればほぼ全員(97〜98%)が治るのですが、手術しても排便状態が悪くて便秘や下痢を繰り返すような人だと、まれに再発することもありますので便通の管理が重要となります。


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