骨盤底領域疾患(直腸肛門疾患・骨盤臓器脱)の徹底解説

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肛門周囲膿瘍と痔ろうの関係

・肛門周囲膿瘍の場合、即座に切開して膿を出す必要がある。
・膿を出したら多くの場合後日痔ろうになるので、痔ろう根治手術が必要となる。


肛門周囲膿瘍で、膿が肛門の周りにたまっている状態。

この場合、切開して膿を出すしかない。
抗生物質を使用しても改善せず、症状は急速に悪化してくる。



切開して膿を出すと、一時的に楽になる。


多くの場合しばらくすると痔ろうのトンネルができるので、痔ろうの手術が必要となる。




(解説)

肛門周囲膿瘍で受診した場合には、その場で切開して膿を出す必要があります。
抗生物質で様子を見ても症状は改善せず、痛みは徐々にひどくなっていきます。

切開して膿を出すとすぐに楽になるのですが、残念ながらこれで終了というわけではありません。
膿を出すのはあくまでも応急処置にすぎません。

肛門陰窩という細菌の入口はそのままなので、多くの場合そこから細菌が供給されつづけて痔ろうのトンネルができます。

痔ろうは手術しか治す方法がありません。
多くの場合、膿を出してしばらくしてから、痔ろうの根治手術が必要となります。

膿を出した直後はまだ炎症が残っていて硬いため、痔ろうの手術をするにはしばらく待つ必要があります。1〜2ヶ月もすれば炎症が取れて痔ろうのトンネルがはっきりしてくるので、その頃を目標に肛門科での手術スケジュールをたてることが多いです。
(参考:肛門周囲膿瘍で膿を出したあとどうするか)



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