骨盤底領域疾患(直腸肛門疾患・骨盤臓器脱)の徹底解説

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肛門の解剖

・肛門は複雑で繊細な構造をしている。

・痔の手術を行うときには、正確な解剖の知識が必要。

・痔の治療は、十分な訓練を積んだ大腸肛門科専門の医師に任せるのが安心。






(解説)

肛門と直腸の解剖を示します。

左の図は、「直腸と肛門を縦切りにして、横から見た図」です。

右の図は「正面から肛門を見た図」になります。


肛門の周囲は多くの筋肉に囲まれており、それぞれ重要な役割があります。
肛門科を専門とする医師は、これらの筋肉の構造と役割を熟知しています。
この知識は痔ろうの手術を行うときに、特に重要となります。

また、肛門の表面は「肛門上皮」という皮膚におおわれています。
痔核の手術をするときには、この肛門上皮の構造を熟知して厳密に取り扱う必要があります。
直腸と肛門には、痛みを感じやすいところとそうでないところがあります。
この区別を熟知した医師が治療を手がけないと、強い痛みが起こる可能性があります。

直腸と肛門は「歯状線」という部位で分けられており(どこで分けるかという定義は国によって異なります)、それぞれの部位はかなり異なった特徴をもっています。
この知識は直腸〜肛門領域にできる腫瘍の取り扱いなどで重要となってきます。

また、この図では示していませんが、直腸肛門の治療を行う場合には、血管や神経の走行についての詳しい知識も必要となってきます。


肛門科を受診される患者さんは、ここで述べたような知識を知っておく必要はありません。

ただ、肛門はここで示したように、非常に複雑な構造をしたデリケートな臓器です。

ですから、「痔の治療は、大腸肛門科の専門病院で十分な訓練を積んだ肛門科専門医にお任せしたほうが安全」ということだけでも理解してもらえればと考え、このイラストと解説を作成した次第です。