骨盤底領域疾患(直腸肛門疾患・骨盤臓器脱)の徹底解説
 
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見るとやるとじゃ大違いだったこと:ひとりひとりの痔や肛門の状態があまりにも異なる


肛門科の手術を本格的に始めたばかりの外科医は、いままでやってきた手術との違いに遭遇して戸惑う。
この戸惑いを、かつての自分の経験を思い起こしながら、ひとつひとつ記してみる。


ひとつめは、「ひとりひとりの痔や肛門の状態があまりにも異なっている」ということである。
医者っぽく言うなら、「疾患におけるバリエーションがきわめて多彩である」ということである。

「人によって病気の状態が異なる」というのはどの分野の手術でも共通しているのだが、肛門科の手術の場合これが極端に顕著になってあらわれる。


この違いを、大腸癌の手術(腹部の手術)と痔核根治手術(肛門科の手術)で比較してみる。

大腸癌の手術であれば、行われる手術の術式は「癌ができる部位」だけでほぼ決まってしまう。

たとえばS状結腸にできた癌であれば、早期がんも進行がんもやることはほぼ同じ(S状結腸切除術)であり、癌がひどく進行したような状況でない限り、まず間違いなく予定通りの手術が遂行される。


いっぽう肛門科の手術の場合には、これとは様相がかなり異なってくる。

たとえば痔核の手術ひとつとっても、人によってこれだけ状況が異なっており、対処が異なってくることがある。

痔核が小さい人、ゲンコツくらい大きい人・・・
痔核が1か所だけの人、3か所も4か所もある人・・・
内痔核主体の人、外痔核主体の人・・・
痔核がひとつひとつ独立している人、痔核が相互につながってドーナツみたいな人・・・
炎症が強くて痔核が癒着している人、していない人・・・
裂肛や痔ろうを伴っている人、いない人・・・
皮膚が分厚くて丈夫な人、薄くてすぐ裂けてしまう人・・・
肛門が狭い人、ゆるい人・・・
出っぱった形の肛門の人、奥に引っ込んだ形の肛門の人・・・
切除したらきれいな形に仕上がる人、凸凹がたくさん残る人・・・

そしてさらに、ひとつの痔核に対していろいろ治療法が存在する。
けっさつ切除もあれば、PPHもあれば、マックギブニーもあれば、ジオンもある・・・

痔核の状況をにらみつつ、多くの選択肢から最善の方法を選択しなければならない。
この中で最もオールマイティなのはけっさつ切除だが、痔核の状況次第では他の方法を選択した方が良いこともあるのだ。



1 肛門科の手術は、専門家は難しいと考え、専門家以外は簡単と考えている(?)2 ひとりひとりの痔や肛門の状態があまりにも異なる3 肛門科と外科では考え方が異なる4 出血しやすい5 意外と見えにくくてやりにくい6 肛門科の手術は、結果の良し悪しがすぐ患者さんにわかる7 たまたまうまくいったのか、本当にうまくいったのか8 究極の肛門科手術を目指して・・・


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