骨盤底領域疾患(直腸肛門疾患・骨盤臓器脱)の徹底解説
 
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持続する下痢


潰瘍性大腸炎

・潰瘍性大腸炎

粘血便が混じる。 
クローン病

・クローン病

腹痛、体重減少、微熱などを伴う。

若い人に多い。


・大腸がん、直腸がん

便秘や下痢を繰り返すことがある。

腹痛、腹部不快感を伴うこともある。

血便が出ることもある。

症状は徐々に悪化してくる。
過敏性腸症候群
・過敏性腸症候群

腹痛を伴うことが多いが、通常腹痛は排便後に軽快する。

粘液が出ることもある。




(解説)

ここでは「慢性に持続する下痢」をきたす疾患を説明します。


下痢は大腸肛門科の訴えのなかではもっともありふれたものの一つです。

一時的な下痢は誰でも経験するものであり、これは細菌やウィルスなどによる胃腸炎であることが大半なので、ここでは扱いません。


問題は数ヶ月以上持続する慢性の下痢です。

大腸内視鏡検査を行っても、特に異常が見つからないことも多いのですが、最近では潰瘍性大腸炎やクローン病といった炎症性腸疾患の頻度が下痢の原因となっているケースが増えてきています。

若い人で以前から下痢や腹痛を繰り返している場合には、過敏性腸症候群の可能性が最も高くなります。

大腸がん、直腸がんでは下痢が主訴となることはあまりないのですが、大腸がんが進行して腸の流れが悪くなり、その関係で下痢が生じる可能性もないわけではありません。

また、ここにあげた他にも、すい臓や甲状腺の病気、薬の副作用、腸結核やアメーバ赤痢などの感染症などでも下痢が起こることがあります。

下痢が持続する場合には、必ず大腸内視鏡検査を受けて正しい診断をつける必要があります。