骨盤底領域疾患(直腸肛門疾患・骨盤臓器脱)の徹底解説

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腹痛・腹部不快感・腹部違和感



ここでは大腸肛門科領域の疾患で生じる腹痛のみ取り扱う。

もちろん他の臓器の疾患(胃・肝臓・胆嚢・膵臓・婦人科泌尿器科)でも腹痛は起こりうる。


過敏性腸症候群


・過敏性腸症候群

便秘や下痢を繰り返す。

腹痛は排便後に軽快することが多い。

若い人に多い。



・大腸がん、直腸がん

便秘や下痢を繰り返す。

血便が出ることもある。

症状は徐々に悪化してくる。
潰瘍性大腸炎


・潰瘍性大腸炎

粘血便が出る。

下痢を伴うことが多い。
クローン病


・クローン病

下痢、体重減少、微熱などが持続する。

若い人に多い。
大腸憩室


・大腸憩室

左下腹部(右下腹部のこともある)の痛みが以前から持続している。

中高年の人に多い。

また、上記に示した腹痛のほかにも、細菌性腸炎や虚血性腸炎などが急性腹痛の原因となることも多い。





(解説)

ここでは腹痛・腹部不快感・腹部違和感をきたす疾患について示します。

腹痛・腹部不快感・腹部違和感は非常に多い訴えのひとつです。

これらの症状に加えて、下痢や便秘などの「便通の異常」がともなう場合には、大腸が原因となっている可能性が高くなります。
その場合には大腸肛門科を受診して、大腸内視鏡検査を受けることをおすすめします。


若い人で腹痛や便通異常を繰り返す場合には、過敏性腸症候群の可能性が高くなります。

ただしクローン病や潰瘍性大腸炎といった炎症性の病気でも、過敏性腸症候群と似たような症状が起こることがあるので、かならず大腸内視鏡検査を受けて正しい診断をつける必要があります。

大腸憩室はほとんどが無症状で、治療の対象とはなりません。
ただし非常にたくさんの大腸憩室が生じている人の場合には、腹痛を訴えることがあります。
これも大腸内視鏡検査を行えば診断がつきます。

また、大腸がんや直腸がんが進行した場合にも、腸の流れがつまって腹痛を生じます。

また、ここでは記していませんが、細菌性腸炎や虚血性腸炎などは急性腹痛の原因となります。


ここでは大腸肛門科関係の病気に絞って解説を行いましたが、当然他の臓器(婦人科関係、胆のう、すい臓、胃十二指腸、腎臓・・・)でも腹痛などの症状は起こりえます。