骨盤底領域疾患(直腸肛門疾患・骨盤臓器脱)の徹底解説
 
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2 延々としゃべり続ける患者さん


私が勤務している大腸肛門科は、東京都心のど真ん中にある。

近所には名だたる一流企業や中央官庁が存在し、そのあたりからも患者さんがけっこうやってくる。

こういったところに勤務している人とのやり取りは、簡単に終わってしまうことが多い。

「今日はどうしましたか?」と聞くと、「3日前から肛門が痛くて腫れている・・・」とか、「先月から腫れて膿が出るので、痔ろうではないかと思って・・・」とかいうような具合で、こちらの知りたい要点を簡潔にまとめて言ってくれる。

こちらが説明したことの意図もきちんと理解してくれるので、やっぱりこういった人たちは優秀なんだろうなあと思わされる。


いっぽう苦労させられるのは、こんなケースである。

「今日はどうしましたか?」と聞くと、以下のような展開になって悩まされた経験があるのは、医師であればみな同じだろう。

「出産した時にお尻の調子が悪くて、そのときはいぼ痔じゃないかと言われたんですけど、それは薬屋さんの軟膏を買ってきてつけたら治ったんですけど、この前主人と友人夫婦とツアーでハワイに行って犬は預けてきたんですけど、そこで慣れないものを食べたものだからさらに調子がわるくなって、そして日本に帰ってから友達に相談したらここがいいよと言われてきたんですけど、そして病院ランキング本にもここが載ってるからここを受診したほうがいいんじゃないかと息子が言ってくれて来たんですけど、そしてインターネットでいろいろ調べてやっと受診を決心したんですけど、こんなところ見せるのは恥ずかしくて思い切ってやってきたんですけど、近所にも外科の病院があって評判がいいのでそこを受診しようかどうかさんざん悩んだんですけど、やっぱり肛門科専門の先生に診てもらおうと思ってきたんですけど、夏になって汗をかくと便が硬くなるから要注意とみの〇んた先生がテレビで言っていたので自分もそうじゃないかと思うんですけど、夏ごろから排便のとき肛門が痛いんです。だから便通をやわらかくしようと思って、家の近くにある本屋で買った便秘によく効く食事のレシピを参考にして、作ってみたけれど食べ盛りの息子にはあんまり評判よくなくて、息子は今年大学受験でストレスがたまっているらしくて・・・」


延々としゃべり続けられるうちに頭の中が真っ白になってきて、結局下線のところしか自分の頭に残っていない。

患者さんは延々としゃべったのに、カルテには「排便時肛門痛」と一言記載されて終わってたりする。


こういった延々と話し続けるタイプの人は、「伝えたいことを簡潔にまとめて、結論から話す訓練」をうけてないのだろうなあと思わされる。
職場でこんなことやってたら、上司に一喝されてしまうだろう。

だからこの手の話し方をする人は、仕事をしていない(保険証を見ればわかる)中高年の女性に多いような気がする。

こんな患者さんが三人も続いたら、それだけで疲れ果ててしまう。


上手な医師であれば、うまく相手の話を断ち切って自分の知りたい情報を引き出す術を持っていて、見ていて感服させられることがある。
でも自分にはなかなかそういう芸当は難しかったりする。

でもある時、「ここに英会話リスニングのヒントがあるんじゃないか?」と気づいたのだった。



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