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大腸ポリープ切除後のトラブルについて(腹痛、出血、穿孔など)



大腸ポリープ切除後に起こるトラブルとして、腹痛、出血、穿孔などがあります。



・腹痛(大腸ポリープ切除直後におこる一時的な腹痛と、数日間持続する腹痛があります)


(一時的な腹痛)

これは大腸ポリープ切除によって起こるというより、腸の中に多量に空気がたまることによって起こることが大半です。
ポリープを切除せず、大腸内視鏡検査だけ行った人にも起こることがあります。

大腸ポリープを切除するときにはどうしても時間がかかってしまうので、空気も多量に腸の中に送り込まれることが多くなります。
そのためポリープ切除後しばらくして腹痛、冷や汗、血圧低下といった症状が起こることがあるのです。

この症状が起こった場合には、しばらく安静にしていれば改善してきますので心配ありません。


(数日間持続する腹痛)

大腸ポリープ切除時に焼いた場所が腹膜に刺激を起こして、腹痛を訴えることがまれにあります。

この場合安全のために、入院のうえ絶食にして対処することが多いです。
ごくまれに腸の穿孔(腸に穴があくこと)が起こっている可能性があるからです。
腸の穿孔が起こっていなければ、自然に軽快してきます。


・出血

大腸ポリープを切除した場合、1%以下の確率で起こります。
これはどんな達人が行っても0にすることはできない合併症です。

大腸ポリープを切除するときには、電気メスで熱を通して焼きつつ切除を行います。
これをやらないと、切除する際にかならず出血してしまいます。

切除後数日たつと、その熱を通した部位は潰瘍になり、切除時よりもある程度大きな傷になります。
広がった傷のところに血管があると、そこから出血するわけです。
出血は大腸ポリープの切除後3日目あたりに起こることが多いのですが、まれに1〜2週間くらい経過してから起こることもあります。

出血を予防するために、大腸ポリープを切除した傷のところに止血クリップをかけることもありますが、それでも出血を完全に予防することはできません。

大腸ポリープを切除するときに、近くに血管があるかどうかを知ることは不可能なので、この合併症はどうしても一定の頻度で起こってしまいます。

とくに術後に無理したりアルコールを摂取したりすると起こりやすくなります。

出血した場合には、再度大腸内視鏡を挿入して止血を行う必要があります。
通常入院が必要です。


・穿孔

この合併症はめったに起こることはありません。
5000〜10000人大腸ポリープを切除して、1人起こるかどうかというまれなものです。

これは大きな大腸ポリープを無理して切除したり、電気を通しすぎたりした場合に起こります。

症状が軽い場合には、絶食と抗生物質で改善することもあるのですが、重症の場合には緊急手術で大腸を切除する必要があります。



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