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便潜血検査が陰性であれば、大腸がんの心配はないということですよね?



便潜血検査が陰性だったからといって、大腸がんの可能性がないわけではありません。

便潜血検査は、精度の低い検査です。

便潜血検査が陰性であっても、40代以上の方で便秘・排便異常・下腹部の違和感・下腹部痛などの症状がある場合には、大腸内視鏡検査を考慮したほうが安全といえます。




便潜血検査大腸内視鏡検査と比べると、圧倒的に精度が低い検査です。

便潜血検査では、進行大腸がんの1〜2割と、早期大腸がんの5割は見逃されているのが現状です。


ではなぜ精度の低い便潜血検査が、これだけ広く普及し、一般的におこわなれているのでしょうか?

それは、便潜血検査は、「ローコストで簡単にできる検査」だからです。

大腸の検査法として圧倒的に精度が高いのは、大腸内視鏡検査です。
ただし大腸内視鏡検査は、それなりの手間とコストがかかります。


大腸内視鏡検査は、専門の医師が検査を行います。
超音波検査や胃のバリウム検査と違って、検査技師の方が行うわけにはいきません。

大腸がんのリスクが高くなってくるのは40代後半以降の人であり、この年齢層の人は全国で五千〜六千万人はいます。
ですから、大腸内視鏡検査を行える医師がこの年齢層の人たち全員を検査するのは、どう考えても不可能なわけです。

コストの面でも同じことがいえます。
これだけの人数が定期的に大腸内視鏡検査を受けたとしたら、それだけで健康保険はパンクしてしまいます。

ですから、何らかの方法で大腸がんのリスクが高い人を絞り込んでから、その人たちに限定して大腸内視鏡検査を行うしかないわけです。
その絞り込みの方法として現時点で最善なのが、便潜血検査というわけです。

社会全体としてみれば、この便潜血検査は大腸がんによって生じる社会的損失を抑制するのに一定の役割を果たしています。

ただし個人から見れば、便潜血検査はあくまでも「ふるいわけ」の検査であって、「その人に大腸がんがないこと」を保障してくれる検査としては不十分ということです。



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