骨盤底領域疾患(直腸肛門疾患・骨盤臓器脱)の徹底解説
 
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「大腸内視鏡道」管理者の「茨城の拳王様(通称カール君)」のリクエストにお応えして、
2010年秋に出版された、行列のできる患者に優しい“無痛”大腸内視鏡挿入法
のイラストを改変したものを使用して、私の「直腸左回しクリア」の手順を示してみる。



●以下、私の直腸左回しクリアの手順●



直腸〜S状結腸の解剖


肛門〜Rs入口

Houston valveが三つある。

Rs入口
おなか側に向かう強い屈曲。ここが第一の勝負ポイント。
 ※ここではこの「Rs入口」のクリア法を重点的に解説してみる。

S入口
体の左側に向かう強い屈曲。画面上は右方向の強い屈曲としてあらわれる(後述)。

Sのぼり入口
ここが第二の勝負ポイント。

S-top
図のごとくS状結腸の頂点にあたる。
われわれの方法(無送気軸保持短縮挿入法)では、軸保持が成功しており腸管がのびていなければ、はっきり屈曲として認識しないまま通過することになる。

Sくだり
右くだりのらせん状に展開してSDJに向かう。

SDJ
軸保持が成功しており腸管がのびていなければ、屈曲として認識せずに直線的に通過する。



直腸の解剖








以下、実際の挿入手順





























●7月15日の記事●
「直腸の屈曲を右回転でクリアするのはなんで? の答え」の最後の文章に書かれてある、
茨城の拳王様(カール君)の手法と私の手法を比べてみた。



拳王様いわく:

最後に、私のRsの組み立てパターンをまとめると、
まず、右に180度近く空回りさせ、
5時方向の屈曲を画面12時方向に持ってきて、
UPアングルをかけながら引きこんでくる。
その時に腸管は、左に展開されていくので、
管腔が展開されるがままに、左に戻してくる。
右展開に開けたところからSの上り、という具合です。



拳王様は右に180度回転させているが、私は左に回転させる。
恥ずかしながら、どっちがいいのかいまだに確信がもてない。

たぶん目指すところが同じであれば、どっちでもいいのだろうと思うようになっている。
(二○会流の人が書いた著書を読むと、右がすぐれていると主張しているようだ。)

私のやり方は、左に出現する屈曲をそのまま左回転でクリアする。
感覚的には自然で分かりやすいが、慣れないとどこまで左回転させたらいいのかわからず迷子になりやすい。
その短所をカバーするために、このように気泡の位置をメルクマールにしている。

右回しと左回しというプロセスの違いはあるが、結局
「直腸(Rs入口)の屈曲をなるべく引き付けた状態で、S入口の右屈曲を迎える」という、
最終的なできあがりの理想形は同じということになる。