骨盤底領域疾患(直腸肛門疾患・骨盤臓器脱)の徹底解説

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便通の異常・排便困難・便秘





肛門狭窄

肛門が狭い。

排便時痛みや出血を伴う。


大腸がん・直腸がん

血便が出ることがある。

腹痛、腹部不快感を伴うこともある。

症状は徐々に悪化してくる。
直腸瘤:ちょくちょうりゅう

直腸の壁が弱くなって、一部が袋状になる。

便が袋の方向に向かってしまい、便が出にくくなる。



直腸重積

腸管壁がたるんで腸をふさぐことで、便が通過しにくくなる。



奇異性排便時収縮

排便時に直腸の角度がきつくなり、便が通過しにくくなる。


直腸粘膜脱

直腸の粘膜がたるんで脱出してくる。



直腸粘膜脱症候群

排便時に長時間いきむことによって、直腸の前壁に炎症が起こる。
過敏性腸症候群

過敏性腸症候群

便秘や下痢を繰り返す。

腹痛を伴うことが多いが、通常腹痛は排便後に軽快する。

粘液が出ることもある。


(解説)

便通の異常や排便困難には、いろいろな訴えがあります。
「便がでにくい」「便が細い」「残便感がある」「つっかえる感じ」・・・

便通の異常や排便困難で病院を受診した場合、ほとんどは「大腸内視鏡検査を行って問題なければ下剤処方しておしまい」という対処法が大半です。

たしかに多くの方はこの対処法だけでも症状が改善するのですが、これだけでは改善しない人もたくさんおられます。

このような場合、上で示したようないろいろな疾患が原因となっていることがあるのです。

大腸肛門科専門病院であつかっている排便障害をきたす疾患として、上にあげたような直腸瘤・直腸重積・直腸粘膜脱・奇異性排便時収縮・直腸粘膜脱症候群といった聞き慣れない疾患があります。

「排便障害で大腸内視鏡検査を受け、便秘薬を処方されたけど良くならない」という方が、われわれの施設にもたくさん受診されます。
これらの方に排便造影検査を行うと、かなりの割合でこれらの疾患が見つかります。

この排便造影検査は、一部の大腸肛門科の専門病院でしか行っていません。(各都道府県に一箇所あればいい方だと思います)

排便障害で悩んでいる方は、いちど大腸肛門科の専門病院を受診されることをお勧めします。

  
  排便障害についてさらにくわしく・・・