骨盤底領域疾患(直腸肛門疾患・骨盤臓器脱)の徹底解説
 
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毎日大腸と肛門科の診療ばかりで飽きませんか?



大腸肛門科をやっていると言うと、ときどき「毎日大腸と肛門科の診療ばかりで飽きませんか?」というようなことを聞いてくる人がいる。

以前はそれなりに考えてまじめに返事していたが、最近では時間の無駄なので「マニアなんです」とか言ってごまかすようになっている。


仕事であれ趣味やスポーツであれ、ひとつのことを極めるために全精力を集中して努力した経験のある人は、こんな質問は思いつかないだろう。

若輩者の私が言うのも恐れ多いが、どの領域であってもひとつの技術を極めようとしたら長年の修行が必要だと思う。

毎日大腸肛門科の診療をしていても、飽きるどころか、最新の知識を習得して腕を磨いていくだけでも十分充実している。
これは大腸肛門科に限らず、どの診療科の医師でも同じことだと思う。


「本物の技術」とは、同じことを数え切れないほど繰り返して、考えて考えて試行錯誤しつつ技術を深化させることではじめてものにできると思っている。

はた目には単調に見える繰り返しの中に、突如として新たな発見や技術の向上が感じられることがある。
これを「ブレイクスルー」とか、「ひと皮むけた」などと言っているのだが、この瞬間ほど嬉しいことはそうそうあるものではない。

このブレイクスルーは、他の診療の片手間に大腸肛門科をやって得られるとはとても思えない。
ひとつの領域に集中してこそ、ブレイクスルーは訪れる。


「考え抜きつつ、同じことを徹底して繰り返すこと」の重要性に気付いていない人は、たぶんひとつの技術をとことんまで極めようとしたことがない人か、その必要がない生き方をしている人なのだと思う。


たとえが適切かどうかは分からないが、プロ野球選手の素振りとかも同じことではないだろうか?

プロ野球選手は、その生涯に何十万回、何百万回という素振りをするはず。そしてその選手が素振りに飽きるということがあるだろうか?

そしてそのプロ野球選手に、「毎日素振りばかりで飽きませんか?」などという質問をする人がいるだろうか?



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